本当に「優れたマーケティングはセールスを不要にする」のか?
マーケティングを疑ってみる
優れたマーケティングはセールスを不要にするという話をよく聞くと思います。
あのドラッカーも著作の中で「セールスを不要にするのがマーケティングのゴールだ」と、言ったとか、言わなかったとか。。。。
と、言われています。
本当にマーケティングはセールスを不要にすることができるのか?
もしそうであれば、それは、それは、素晴らしいことだとは、思いますよね。
やはり、セールスは、ほとんど多くの人にとっては苦手なものです。
特に日本人にとっては、誰かに何かを売るという行為は、どうしてもストレスが溜まるようです。
そこで今日は、本当に「優れたマーケティングはセールスを不要にする」のかについて、考えていきましょう。
結論から言うと、
正しくもあり、間違ってもいる。というのが私の答えです。
ここまで、読んでくれて、「え?、それじゃぁ~答えになんないよ・・・」と怒られるかもしれませんが、事実そうなのです。
と、言うのも
マーケティングとセールスとの境界が、非常に曖昧なのです。
あなたの商品を、ひとりのお客さんに買ってもらうまでの流れを、考えてみてください。
その流れのなかでの、お客さんの行動や考えの変化は、どう移り変わっていくでしょう。
マーケティングのプロセスを考える
何か、今の現状で解決できない問題や不満をもっていて、それを解決したいと考えている。
↓
解決策となる方法をいくつか見つける。
↓
解決策をひとつに絞り込んで決断する。
↓
行動する
大まかに言えば、このような流れになると思います。
この流れの中で、見込み客に、あなたの存在を知ってもらい、あなたから買ってもらう。
という一連の仕組みをつくっていくのがマーケティングです。
ここで、問題になるのが、最後の、決断し→行動するというステップです。
この部分が、ある人はマーケティングだといい、また、ある人はセールスだといいます。
この部分もマーケティングに含まれるのであれば、セールスは不要だけれど、
切り離して、セールスと定義づけるのであれば、セールスは必要ということになりますよね。
よく、「人と会うのはいや」、人を説得するのはいや、
だから、マーケティングを学ぶという人がいます。
しかし、どちらにしろ、どんなにマーケティングのしくみをつくろうと、見込み客を決断させ、行動させるための最後の一押しは必要。なのです。
マーケティングの本質
最終的には、マーケティングは人と人との関わり合いだと思っていてください。
では、マーケティングは不要なんかというと、決してそんなことはありませんし、ビジネスでもっとも重要なことにはまちがいいありません。
マーケティングによって、見込み客にあなたのことをより深く知ってもらうことができ、
あなたと見込み客との関係性を築いていくことができるのですから。。。