海中で○○に襲われた!
痛っ!突然、右耳をズキッとした強烈な痛みが襲った。
次の瞬間、私の周りの海水がみるみる鮮血に染まっていったのです。
いったい何が起こったんだ???
ゴールデンウイークの真っ最中、5月2日の早朝,八丈島の港に上陸しました。
5月初旬としては、暑いぐらいのすごくいい気候です。
「久々の八丈だ~~~」
もう、既にショップの人が迎えに来ているはずです。
もう何度もお世話になっているのでお互いに顔は知っている間柄です。
あ、そうそう、何をしに八丈に行ったのか言っていませんでしね。
ダイビングです。趣味でダイビングをやっていて、週末は伊豆半島を中心に潜っているのですけれど、まとまった休みが取れた時は、伊豆七島まで足をのばしていました。
八丈に来たときは同じガイドさんに、ポイントを案内しててもらい、決まった民宿に泊まることにしています。
ワンパターンな感じはするかもしれませんが、これには理由があって、それに関してはまた後で、、、
港にはいつものショップのガイドさんが迎えに来てくれていて、さっそく再開のあいさつもほどほどに、
車にのって早速一本目のダイビングへ向かうことに。
ショップの更衣室で水着とダイビングスーツに着替え、さっそくポイントへ、
八丈ではボートダイビングなので船に乗って沖にでます。
10分ほど船で沖に出て、早速ドボン!
ボートダイビングは、重い機材を背負って歩く必要もなく、本当に楽なのです。
水温もちょうどよく、気持がいい時間を満喫しています。
ダイビングでの楽しみは、もちろん海の中の魚を見るのがメインなのですが、それと同じぐらい、気持ちがいいことがあります。
無重力状態のなかで、浮遊するのがきもちいい。
肺の動きに合わせて、ゆっくり体が浮き沈みする状態は、いまのところ海中だけでしか味わえないですからね。
海が鮮血で・・・
そんな状態で、ゆっくりと泳いでいたら、とつぜん耳に激痛が!
周りが赤くなる状態の中、なんだなんだと驚いていると、自分の足元から大きく口を開けたすごい形相をした「ウツボ」がこちらに向かってくるではないですか
そうなんですよ。この激痛は、ウツボに耳をかみつかれたのです。
やばい!、こっちに向かってくるウツボをどうにかしてフィン(足ひれ)で追い払い、、、その場はどうにか凌いだのですが、海中では、水圧がかかっているために一向に血が止まりません。
地上よりもだんぜん出血量が多いのです。
とにかく一回あがろうということで、船に戻ったのです。
ちなみに、水中って結構会話できるんですよ。レギュレーター(口に咥えて酸素を吸うヤツ)を外して、ブクブクとしゃべると、何となく通じるものです。
まあ、傷としては、一発噛まれただけなので、大したこともなく、かるく消毒をしただけで済みました。
「いったいどうしたんでしょうね?。」とガイドさんと話はするものの、こればっかりは当のウツボ君に聞いてみなければわかりません。
たぶん、フィンで巣を突っついたのではないか。
それで怒って向かってきたんでしょう。
というところに落ち着きました。
まあ、10分もしたら、血も完璧に止まったので、気を取り直して再び海の中に戻っていきました。
それ以降は、昼間はのんびりとダイビングを楽しみ、夜は民宿で海の幸を堪能してホント楽しい2泊三日の休暇でした。
あ、そうそう、なぜいつも同じショップと民宿を使うかってことですよね。
別に他のショップのガイドが悪いとか、他の民宿の飯がまずいというわけではないです。
はじめて八丈に来たときからずっと同じショップと民宿のお世話になっているのですから。他のショップや民宿のことは知りません。
ヒトは使い慣れたお店から離れづらい、冒険は避けるのです。
同じとこを使うのはやはり安心できるからでしょうね。
最初に利用したときに、何か不満や、いやな思いをしたのなら、他のよりよいところをさがすでしょう。
しかし、十分満足することができたら、めったなことがない限り、冒険せずに定着するものではないでしょうか。
そのような状態で、他を探すのって、何となく不安ですよね。
そういったのってよくありません。
出張などで知らない土地に行った時に食事をする時も、つい知った名前のチェーン店にはいってしまうってこと多いと思います。
やはり、知らないところは、味はどうだろう。値段は?と、不安だし、ストレスを感じるものですよね。
そのリスクを避けるために、つい良く知ったお店で妥協するものです。
あえて新しいところを開拓しようとしないんですよね。
これって、逆の立場から言ったら、結構つらいですよね。
ビジネスで新規顧客を獲得しようとしても、売るものがこれまでにない新しい価値を提供するものならばいざ知らず、
すでにある市場で新規顧客を獲得しようとするならば、この消費者心理を壊していかなければならなくなりますよね。
新しい店にいく時の不安やストレスを取り除きてあげるようなマーケティングが必要になるわけです。
新規顧客の不安を取り除いてあげるために。
飲食店や美容院のようなサービス業の場合は、(今ではスマホで集客が当たり前なのですが、)単にクーポンを載せて、、、
と他の店と同じことをやっているだけでは、なかなか集客につながらないでしょう。
もう一歩踏み込んだマーケティングが必要になってきます。
それは、
1.新しい価値をつくる、
といっても何も新商品や新サービスを開発しましょうって話じゃないです。今の商品やサービスの切り口をちょっと変えるだけで見え方が変わり
新しいアイデアとなるものです。つまり、独自性ってやつですよね。
そして、
2.ターゲットを設定してメッセージにする。
とにかく見込み客のストレス不安をとりのぞくことが必要でしょう。
そうしたら、私も次回は別のショップや民宿を予約してみるかも・・・・