「社長がいないと回らない会社」を見たとき、私が最初に確認する3つのこと

従業員10人ほどの建設会社の社長と打ち合わせをしていたときのことです。
打ち合わせの途中で社員の方から次々と電話が入ってきたんですよね。
*下の会話はあくまでも社長の対応からの私の予測です(笑)
「このお客様には、どう対応しますか?」
「この仕事は、どこまで進めていいですか?」
「この見積もり、社長に確認したほうがいいですか?」
社長はそのたびに話を中断して、ひとつずつ答えていきます。
目の前でその場面に出会い、私は「大変だなぁ」と思わず苦笑いするしかありませんでした。
こうした光景は、この会社だけのものではありません。社長に判断が集まる状態は、規模や業種を問わず、決して珍しくないものです。
私は「社長がいないと回らない」状態の会社を見たとき、まず次の3つを確認します。
似た場面に心当たりがあれば、ご自身の会社に当てはめて読んでみてください。
① 決めることが、社長に集中していないか
見るポイントは、「小さなことまで社長に確認していないか」です。
お客様への対応、仕事をどこまで進めるか、見積もりをどうするか。こうした日々の判断まで社長のところに戻ってくる会社では、判断の基準が社員のみなさんと共有されていないことが多いものです。
基準が見えないと、社員の方は「間違えたら困る」と考えて、確認することを選びます。慎重なのは、仕事に真面目だからこそです。

② やり方が、社長の頭の中にしかないのでは
見るポイントは、「やるべきことが言葉になっているか」です。
仕事の進め方や、お客様ごとの注意点が社長の頭の中にしかないと、社員の方は社長に聞かなければ動けません。マニュアルがあっても、いちばん大事な部分が書かれていないことがあります。
「社長に聞けば分かる」は便利ですが、社長が現場にいないときに、仕事が止まる原因になります。

③ 進め方が、仕組みになっていないのでは
見るポイントは、「その場その場で、やり方が変わっていないか」です。
お客様や状況に合わせて動ける臨機応変さは、小さな会社の強みです。ただし、臨機応変であることと、基本的なことが標準化されていないことは、別のものです。
基本の進め方が決まっていれば、臨機応変は「基本からの上手な応用」になります。決まっていないと、同じ仕事でも担当者や日によって進め方が違い、結局は社長の判断に頼ることになります。

「うちは社員と密に話しているから大丈夫」という落とし穴
社員のみなさんとよく話しながら仕事を進めている会社は、たくさんあります。これは大切なことです。
ただ、進め方がその都度の会話に頼っていると、社長が不在のときや、話せる人がいないときに、仕事が止まってしまいます。
話さなくても進む部分(基本の手順や判断の基準)と、話して決める部分を分けて考えると、会話はもっと活きてきます。
今日できる、最初の一歩
最初の一歩は、小さくて構いません。
「社長の判断がないと止まる仕事」を、ひとつだけ出してみてください。
その仕事の名前と、「なぜ止まるのか」(基準がないのか、手順がないのか)を、ひとことずつ書き出します。
全部を一度に整えようとしなくて大丈夫です。ひとつ見えれば、その次に何を仕組みにすればよいかが見えてきます。

まとめ
社長がいないと回らない会社で、私が最初に確認する3つは次のとおりです。
- 決めることが、社長に集中していないか
- やり方が、社長の頭の中にしかないのでは
- 進め方が、仕組みになっていないのでは
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